2011年4月25日月曜日

色あせない魅力 池袋で横山光輝展

 「鉄人28号」「三国志」などの作品で知られ、豊島区を拠点に活動を続けた漫画家、横山光輝さんの足跡をたどる作品展が、同区の東京メトロ副都心線池袋駅地下街のEchika池袋ギャラリーで開かれている。29日まで。

 横山さんは昭和9年生まれ。神戸市出身で、30年に貸本向け単行本の「音無しの剣」で漫画家デビューした。平成16年4月に死去。

 横山さんは昭和31年に月刊誌で連載を始めた「鉄人28号」が手塚治虫さんの「鉄腕アトム」と並ぶ人気を博し、売れっ子漫画家の仲間入りを果たした。

 上京は31年。35年に豊島区千早に仕事場を兼ねた新居が完成すると、ここを創作活動の拠点とし、「伊賀の影丸」「魔法使いサリー」「ジャイアントロボ」「コメットさん」「仮面の忍者赤影」「三国志」などの人気漫画、話題作を次々に発表。三国志では平成3年、漫画家協会賞?優秀賞を受賞している。

 豊島区内には手塚さんら人気漫画家たちが青春時代に住んだアパート「トキワ荘」(同区南長崎、旧椎名町)がかつてあり、区はその活動を検証し、地域おこしに生かす取り組みを続けている。今回の作品展も、トキワ荘には住んでいなかったものの、区内で長く活動を続けた漫画家として、横山さんを紹介するため企画した。

 会場は地下街の通路で、2つの長さ約5メートルのガラスウインドー内に、横山さんの作品200点余の表紙を年代順に並べた作品年表や漫画本、原画イラストパネルなどがズラリ。鉄人28号、ポセイドン、ジャイアントロボなどのフィギュア約10体も展示されている。

 テレビで放送された作品も多く、通りかかったサラリーマンらは懐かしそうに見入っていた。

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引用元:sun rmt